MAY 2005
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Diary

5月10日 「映画の話」

 今日はTSUTAYAでレンタル半額の日ということもあり、思わずDVDを沢山借りてしまいましたが、おかげで劇場で見損なった作品をまとめて観ることが出来ました。というわけで、観た感想など…。
 
 「ターミナル」はスピルバーグ監督トム・ハンクス主演ですから、どうしても期待してしまいます。空港が舞台の話ということもあって、本物ソックリの巨大な空港のセットが作られていますし、登場する役者やエキストラの数も半端じゃありません。制作費も相当かかっていることでしょう。
 
 冒頭はさすがスピルバーグという演出で、大変面白い滑り出しです。が、話が進むに連れて、次第に雲行きが怪しくなっていきます。どうも主人公がスチュワーデス(フライトアテンダント)と絡み出してから、話の流れが狂い始めた様な気がします。そして、主人公を目の敵にする保安副部長の意地悪さも中途半端なら、友情を深めた3人の空港職員の話しも宙ぶらりんのまま、そしてもちろんスチュワーデスとの関係も有耶無耶のまま、話はやや唐突に終わってしまうのです。
 
 どうにもスッキリしない話ですが、これは明らかにシナリオが悪いとしか言いようがありません。というか…、大丈夫か、スピルバーグ!?何だか後半になってやる気が失せた様な感じです。もしかして、心は既に「宇宙戦争」に行っていたのかも?
 
 「シークレット・ウインドウ」はスチーブン・キング原作のスリラーで、ジョニー・デップが主演した奇妙な小品です。映画はオチが変えてあるそうですが、上映開始数十分ですぐ読めてしまいます。ですから、この映画の見所は、ジョニー・デップの怪演に尽きると思います。それに、どうしてもタイトルが「秘密の花園」と被ってしまうのは困ったことです。
 
 「ホネツギマン」は、コーエン兄弟の映画のストーリー・ボードをずっと手がけていたJ・トッド・アンダーソンが初めて監督し、イーサン・コーエンも共同脚本した異色のヒーロー(ホラー)映画です。スタッフは一流ですから、B級ホラー専門のアルバトロス配給だからといってナメてはいけません。画面や雰囲気はまさにコーエン兄弟作品そのもので、実にしっかりした作品に仕上がっています。
 
 とはいえ、頭のおかしくなったカイロプラティック療法士が悪人どもを次々に仕置きしまくるというストーリーはいかにもB級ホラーという感じですし、理科室の人体模型そのままのコスチュームというのもなかなか悪趣味です。更に登場する悪役と来たら、主人公を上回る奇人変人揃いで、その常軌を逸した悪辣非道の数々には、観ているこちらも頭がおかしくなりそうです。
 
 とにかく、何から何までヘンテコな、不思議な味わいのあるカルト・ムービーですが、このヘンテコ感はクセになりそうで怖いです。それにしても、タイトルの「ホネツギマン」というのは変です。やっていることは「ホネオリマン」というか「ホネバラバラマン」ですから。
 
 その他色々観ましたが…不作ばかりなので、本日はこれまで。