JULY
 2014
Diary

7月25日「GODZILLA」
  いや、もう久しぶりの日記となりましたが、今まで何をしていたかというと、まあ、それはいずれ…。ともかく、ホントに久しぶりに川崎へ出かけました。なんで出かけたかというと、そりゃ、あなた、ハリウッド版「GODZILLA」をIMAX3Dで観るためでしょうが!これを観ずして、しかもIMAX3Dで観なくては、映画を語ってはいけませんよ。もう、「日本人の義務」とまでは言いませんが、とにかく、観てほしいですね。これが、ぼくらが観たかった、日本が世界に誇る「怪獣映画」なのですから。
 と、もう興奮気味に書いていますが、あまりに、Yahoo!のレビューが点数低かったものですから、今回は吠えますよ、小さい声で。
 初代「ゴジラ」が、唯一の被爆国で作られた「反核映画」であったのに対し、今回の作品は、同じ原発事故国で作られた「反原発映画」という立ち位置でも作られています。もっとも、放射能の恐怖という点では、相変わらず甘さが目立ちますし、核実験の正当化ともいえる設定は、日本人としてナーバスにならざるをえませんけれども。しかし、それらのことを凌駕する存在として「GODZILLA」を描いていることが、なによりも嬉しく思います。「ゴジラ」を英訳したとき、偶然にも「GODZILLA」と書けたことが、すべてを物語っているように、「ゴジラ」は「破壊神」であり「守護神」でなければならないのです。ですから、ただの恐竜として描いたエメリッヒ版「GODZILLA」は、到底「ゴジラ」と呼べる存在ではありえないのです。その点今回の映画は、キリスト教国にとっては、まさに「邪神」といえる「ゴジラ」を、畏敬の念で描いている点が、ともかく素晴らしく、日本人として誇らしく思いました。
 まず、巻頭に東宝のマークが燦然と映し出されて、ビックリです。IMAXで東宝のマークを観れるなんて、思いもしませんでした。さらに、それに続いてワーナーのマークが登場するんですから、今まで東宝とワーナーが不仲だったことを知る者にとっては、なおビックリです。
 監督は、これが長編二作目となる、新人のギャレス・エドワーズで、前作の「モンスターズ」が製作費130万円の超低予算(実際は、機材費1万5千ドル、製作費50万ドル)だったのに比べると、大変な出世です。異例の大抜擢に、国の内外から作品の出来を危惧する意見もありましたが、心配は無用でした。最も「ゴジラ」を愛する監督に撮らせた、製作陣の英断に、拍手を送りたいくらいです。
 ともかく、監督の「ゴジラ愛」が随所に見られて、胸が熱くなります。そして、なによりも、ゴジラがカッコイイ!こんなに格好いいゴジラは、初めて観たように思いますし、米国の映画館で拍手が起こるのもわかります。出来れば、この調子で続編も期待したいと思います!
 ちなみに、今回の作品には、「MUTO]と呼ばれる敵怪獣も登場して、壮絶なバトルが展開されます。その描写は、「パシフィック・リム」よりも、さらに東宝怪獣映画のそれに近く、それを最新のVFXで再現しています。設定で言えば、「ガメラ 大怪獣空中決戦」に近いですが、同じではありません。そういえば、監督の名前も「ギャオス」に近いし…。暗いシーンもあるので3Dで観るならば、やはりIMAX3Dで観るべきでしょう。

☆☆☆☆☆★★★★
(とにかく、大画面で観てね!日本じゃ当たらないかもしれないから…)