FEBRUARY 2011
Diary

2月1日「グリーン・ホーネット」「RED/レッド」「アンストッパブル」


 今日は映画の日なので、恒例の映画鑑賞に行きました。相変わらず選択が偏っていますが、無理矢理3本観てしまいました。

「グリーン・ホーネット」
 デイリー・センチネル社長の放蕩息子ブリット・リードは、父親の謎の死をきっかけに、優秀な技師であり、発明家であり、格闘家でもある、お抱え運転手のカトーと知り合う。そして、この優秀な相棒を得たことで、昔から憧れていたスーパーヒーローになろうと決意するのだが…。

 ミシェル・ゴンドリー監督といえば、「ヒューマンネイチュア」「エターナル・サンシャイン」「恋愛睡眠のすすめ」「僕らのミライへ逆回転」という、いかにも映画マニアが喜びそうなプリミティブな手作り感溢れる作品を作り続けてきた監督です。その監督にビッグ・バジェットの作品を撮らせたらどうなるのか?これは甚だ疑問ですが、案の定子供に大金を掴ませたが如く、嬉々として映像に懲りまくっています。奇抜な映像も良いのですが、無駄にやり過ぎとしか思えません。主役ふたりの凸凹コンビぶりもコミカルで、往年の「グリーン・ホーネット」の活躍を知るものとしては、コメディーに成り下がったようで寂しく思います。クリストフ・ヴァルツの怪演は面白かったけれどね。
 ☆☆☆★★(観ているぶんには楽しいのですが…)

「RED/レッド」
 元CIAの敏腕エージェントだったフランク・モーゼスは、現役引退後静かな余生を送っていたが、クリスマスも近いある夜謎の暗殺部隊の襲撃を受ける。これを難なく撃退したフランクだったが、密かに心を寄せる年金課のサラにも魔の手が忍び寄っていた。

 そこで、彼は半ば強制的に彼女を掠うと、かつての上司であるジョー・マシスンや同僚だったマーヴィン・ボックス、仇敵KGBのイヴァン・シモノフ、それにMI6のヴィクトリアらに助けを求め、暗殺部隊の黒幕を突き止めるのだった…。
 
 ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、リチャード・ドレイファスそれにアーネスト・ボーグナインまでと、実に豪華なキャスト陣です。なんだかんだ言っても、これだけ豪華なキャストが集まれば、それだけで観る価値があろうというものです。DCコミックの映画化ですが、映画の方も多分にコミカルで漫画チックな出来になっています。でも、こういう作品でアカデミー賞受賞俳優たちが演じているわけですから、ハリウッドも懐が深いものだと、ただただ感心するばかりです。

 特に懐かしいアーネスト・ボーグナインにリチャード・ドレイファスの演技が見物です。ところでこのふたり、新旧版「ポセイドン・アドベンチャー」で、同じような役処をしていましたっけ。最後に生き残るところも一緒ですね。ボーグナインなんか92歳ですから、一回りも若いイーストウッドなんか引退するのはまだ早いってもんですよ。
 ☆☆☆★★★

「アンストッパブル」
 リストラの憂き目にあって引退を迫られているベテラン機関士のフランクは、新米車掌のウィルと共に機関車1206号に乗り込み、貨物列車を牽いてペンシルヴァニア州ブリュースターを出発する。同じ頃別の操車場では、運転手が離れた隙に貨物列車777号が暴走を始めた…。

 トニー・スコット監督が「デジャヴ」「サブウェイ123 激突」に続いてデンゼル・ワシントンと組んだ暴走列車映画です。前回の「サブウェイ123 激突」では、わざと画面をブラした撮り方で非常に見辛かった列車の暴走シーンも、今回は反省したのか、オーソドックスな撮り方に戻っているので、安心して観られます。余計なシーンをばっさり切ったおかげでテンポも非常に良く、まさに息をもつかせぬアクションの連続で、観ている方の心拍数は上がりっぱなしです。
 
 でも、よくよく考えてみれば、結局その手しか無いのなら、何故その手を何度も試さなかったのか?と不思議に思ってしまうのです。フランクの娘がフーターズで働いているというのはご愛敬ですが、それにしても事件の発端となった運転手の再就職先がファースト・フードとは!
 ☆☆☆☆★★★★