NOVEMBER
Diary

11月1日エクスペンダブルズ」&「怪盗グルーの月泥棒

 例によって1日は映画の日なので、新百合ヶ丘のワーナー・マイカル・シネマズに映画を観に行ってきました。観たのは「エクスペンダブルズ怪盗グルーの月泥棒」です。

「エクスペンダブルズ」
 バーニー・ロス率いる傭兵部隊エクスペンダブルズ。賃金もエクスペンシブだが、腕も立つエキスパート揃い。どこの傭兵会社も断るような、犬も食わない仕事でも、悪いやつを懲らしめるためならば、ついつい男気で引き受けてしまう、命知らずの男たちだ。今回もCIAのチャーチから、南米の小国ヴィレーナを牛耳る将軍暗殺の仕事を受けるが、そのあまりに無謀な内容に、同業者のトレンチからも馬鹿にされる始末。それでも、臆することを知らないバーニーは、仲間たちとヴィレーナに向かうのだった…。
 シルヴェスタ・スタローンが当代随一のアクションスターたちを集めて作ったマッチョ男祭り映画です。もう、筋肉ムキムキの男たちばかりが出るんで、観ているこちらも自然と力が入ってしまいます。それも、マーシャルアーツのチャンピオンとか、プロレスラーとか、カンフーの達人とか、極真空手のチャンピオンとか、凄い経歴の男たちが、ガチでバトルを繰り広げているんですから、ひとつひとつのアクションのレベルが違います。そんなアクションをめいっぱい詰め込んで、超過激な銃器やら大量の爆薬やらを投入し、これでもかとばかりに見せつけるんですから、アクション好きにはたまらない逸品に仕上がっています。
 まあ、アクション重視ですから、巧妙なストーリーテリングなんていう小賢しいマネは一切なしで、敵地に踏み込むのも計画性は無いも同然。よく言えば臨機応変。悪く言えば、出たとこ勝負の殴り込み状態ですが、これで結構!さすがスタローン、観客が望むものをよく心得ています。
 ドルフ・ラングレン対ジェット・リーの極真VS小林拳対決や、ジェイソン・ステイサム+ジェット・リー対ゲイリー・ダニエルズのハゲチビコンビVS北斗神拳の対決などの他、スタローン、ウィルス、シュワ知事の3大スター揃い踏みシーン(一部合成?)もあって、見所も多いです。
 続編が作られれば、次回はジャン=クロード・ヴァンダムやザ・ロックやスチーブン・セガールやチャック・ノリスやジャッキー・チェンも参加させて欲しいです。
 ☆☆☆☆★★★★
 PS)ワーナー・マイカル・シネマズで観たのですが、イオンの企業CMで日本を批判するアグネスチャンが目障りでした。エンドロールに流れる長渕剛の歌も耳障りで…困った。

「怪盗グルーの月泥棒」
 世紀の大泥棒を自認するグルーだが、最近ギザのピラミッドが何者かに盗まれたというニュースを聞いて、心中穏やかではない。グルーにはもっと大きな物を盗むという計画があったが、泥棒銀行が資金を貸し出してくれないのだ。そこで、グルーはバナナから作ったミニオンたちと、「縮ませ光線銃」を東洋(日本です!)のとある研究所から盗み出そうと図るのだが…。

 そのバタ臭いキャラクターが日本人に受け入れられるかは甚だ疑問ではありますが、まあ観ていれば次第に慣れてきて、気が付けば感情移入している自分に驚いてしまいます。歳のせいか、最近涙腺がゆるくなったようで、グルーが子供たちに手作り絵本を読んで聞かせるところなんか、ついホロリとさせられました。
 
 そんなわけで、取っ付きにくいキャラで、観ようか躊躇していた私ではありますが、これが結構お気に入りになってしまいました。かなりブラックな笑いとかもあって、子供たちの鑑賞にはどうかなとも思いましたが、周りで鑑賞していた子供たちには非常に好評だったようです。なにより、サブキャラのミニオンたちの動きが面白く、それに加え、3Dの飛び出し方が尋常でないくらいに凄いので、それだけでも、子供たちには充分楽しめるものになっているのです。
 
 今年は長編アニメが豊作で、来年のアカデミー賞の予想がかなり難しくなってきました。もちろん「トイストーリー3」が最右翼であることに変わりはありませんが、こういうヒネた作品がダークホースに浮上しても良いんじゃないかと思います。
 ☆☆☆☆☆★★★★