JULY 2009
Diary

7月10日「ノウイング」
 もはやニコラス・ケイジ主演というだけでB級SFの臭いがプンプンしますし、トレーラーを観るにつけ、「フォーガットン」のようなトンデモ映画の予感さえしています。それでも、「ダークシティ」「アイ・ロボット」のアレックス・プロヤス監督作品ということで、やはり期待してしまうんですね。ともかく気になって気になって仕方ないので、観に行きました「ノウイング」。例によって、毎月10日は「109シネマズの日なので1000円で観られるしネ。

 マサチューセッツ工科大学の宇宙物理学教授のジョン。彼の息子ケイレブは小学校の創立記念祝典で、50年前に埋められたタイムカプセルから一つの封筒を受け取ったのですが、その中には数字の羅列で埋められた一枚の紙が入っていました。そして、ジョンはある偶然から、一見何の意味もない数字の羅列の中に秘められた、恐るべきメッセージを見出すのでした…。
 
 果たして、予感的中です。しかし、いかにトンデモ映画でも、ここまで潔く直球勝負されると、かえって親近感が湧いてしまいます。ひとつにはニコラス・ケイジの熱演にもよるのですが、やはりVFXでここまで見事に見せられると、納得せざるを得ないと寛容な気分になります。その点で言うと、「地球の静止する日」とはエライ違いです。そこはやはり、カルトな人気を誇るアレックス・プロヤス監督の面目躍如ということでしょうか。
 
 とはいえ、トンデモ映画には違いなく、一体誰がこんな作品を観て喜ぶのだろうかと心配になります。当然興行的に期待出来るはずもありませんが、このまま消えてしまうには、いかにも惜しい作品です。
 
 ☆☆☆★★★
 (迫真のVFXは劇場で観る価値あり。結末にもう一ひねり欲しいけど、やっぱりこうするしかなかったんだろうかネ?)