JUNE 2009
Diary

6月19日「トランスフォーマー リベンジ」
 
 前作「トランスフォーマー」は、荒削りなストーリーでありながら、アニメ的表現をそのまま実写に取り入れたような驚愕の映像表現が映像新時代の幕開けを予感させ、私がその年のベスト1に選んだ作品です。その続編がいよいよ公開とあって、いかなる映像進化を遂げたかが気になるところです。しかも本国アメリカを差し置いて、日本で最初に公開されるとあっては、これは観に行かねばなりません。もちろん109シネマズは毎月19日が「ポイント会員感謝の日」で会員は1000円で観られるのです。というわけで、早速観に行ってきましたが、果たしてその感想は…?
   
 前作から2年後、オートボットたちは新たに設立された政府の秘密組織「ネスト」と協力して、ディセプティコンとの戦いを続けていました。しかし宇宙の彼方では、ディセプティコンの残党たちが、復讐の機会を虎視眈々と狙っていたのです…。
 
 ともかく、いきなり驚愕映像の連べ打ちで、あれよあれよと言う間もない怒濤の展開です。オートボットにも新メンバーが加わり、ディセプティコン側も沢山の新型ロボットが次々と登場します。この映像密度の濃さにまず驚かされますが、驚くのはまだ早かった。この密度の濃さが最後まで持続するんですから、呆れてしまいます。
 
 たたみ掛けるアクションの連続で、まさに息つく暇もなく、観ているこちらは殆ど思考停止状態に陥ってしまいます。そのせいでしょうか。どうにも腑に落ちない事が沢山出てくるのですが、単なる見落としなのかも知れないし…、「彼らが何故、どうやってその場所に来たのか?」とか…、「何故、彼らがそのことを知り得たのか?」とか…、よく分からないことが多いんですね。この辺り、どうなんでしょう?マイケル・ベイ監督のことですから、やっぱりいつものストーリー無視なんでしょうか?それとも編集ミスか?ううん、気になって仕方ないです。こうなったら、もう一度日本語吹き替え版を観に行かなければならないかも。
 
 とはいえ、オプティマス・プライムは泣ける程カッコイイし、新登場のツインズもなかなかキュートで、敵のディセプティコンも小さいのから巨大な物まで凶悪そうで、これまたグー。ただ惜しむらくは、構造が皆複雑すぎて区別が相変わらずしにくいです。これが敵味方入り乱れて戦うんですから、観ている方は何が何だか分からなくなってしまいます。
 
 ということで、ストーリーもキャラの区別もよく分からないうちに、マイケル・ベイお得意の物量と超絶映像の力業で押し切られた感じです。まあ、アトラクション・ムービーと思えば、これでいいのかもね?
 
 ☆☆☆??★★★??(評価不能状態です!)