AUGUST 2007
Diary

 8月13日 「さらばデロリアン」
 ハリウッドのユニバーサル・スタジオにある「バック・トゥ・ザ・ヒューチャー」が近々姿を消すそうです。1993年のオープンから6100万人の時間旅行者たちを楽しませてきた人気アトラクションも、9月3日をもって、その華々しい歴史の幕を閉じることになります。来年には同じ場所に「シンプソンズ」のアトラクションが出来るそうですが、お気に入りのアトラクションだっただけに、一抹の寂しさを覚えます。もっとも、大阪のアトラクションはまだ消えそうもないのでその点は心配ないのですが、ハリウッドの建物は崖っぷちに作られていて、独特の趣があっただけに残念です。
 
 ところで、今年の米国映画の夏興行でダークホース的存在だった「トランスフォーマー」の全米興行収入が、ついに3億ドルを突破しました。この勢いで行けば、「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」の興行収入も、あと1週間程で越えることは確実でしょう。これも三部作となるようで、しっかり伏線も張ってあったりしますから、今から次回作が楽しみです。
 
 さて、先週末鳴り物入りで公開されたファンタジー映画の「スターダスト」ですが、思わぬ大苦戦を強いられています。このままではシリーズ化はおろか、製作費の回収も難しいと思われます。「ハリー・ポッター」を筆頭に「ナルニア国物語」「エラゴン」「テラビシアにかける橋」等々最近ファンタジー映画が乱立しているので、観客の方もそろそろ食傷気味なのかも知れません。この調子だと「黄金の羅針盤 ライラの冒険」や「スパイダーウィック家の謎」も心配になってきました。
 
 そうそう、輸入盤DVDで「アーサーとミニモイの不思議な国」を観ましたが、リュック・ベッソンはホント好き放題のことをやってくれて、実に羨ましいです。世間的にはアクション映画ばかりが目につきますが、元々ロマンチストだったベッソンにはファンタジーが似合っているような気がします。別れた奥さんへの未練もたっぷり見せてくれて、なんか微笑ましいです。劇中色々な仕掛けがあるので、日本では吹き替え版が公開されるでしょうが、字幕版でないと料金の半分くらいは損しそうな気がします。CGのキャラクターがいかにも日本受けしそうにないので興行的に心配ですが、私は大変気に入りました。三部作全部観られると良いなあ。
(8月の日記が遅れています。折を見て書いていきますので、少々お待ちください…)