DECEMBER 2006
Diary

12月12日「アカデミー賞の行方」

 全米映画批評会議とロサンゼルス映画批評家協会賞で作品賞を受賞した「硫黄島からの手紙」ですが、結局「Washington DC Area Film Critics Awards」も「New York Film Critics Online」も受賞を逃しました。政治の中心に近い東海岸では嫌われた格好です。しかし、アカデミー賞は西海岸ですから、意外と希望が持てるかも知れません。果たしてどうなるでしょうか?以下、無責任な予想をしてみました。

作品賞:協会員が政治色を無くす方向に走るかどうかで大きく分かれそうです。
イラク戦争の反省に立ち反ブッシュに動けば「Letters from Iwo Jima」でしょうし、政治色を嫌うなら「The Departed」か「The Queen」に決まりそうです。ニューヨーカーのマーチン・スコセッシが雪辱を果たせるかどうか?
主演男優賞:「Borat」のSacha Baron Cohenか、「The Last King of Scotland」のForest Whitakerの一騎打ちの模様ですが、後者に決まるのではないかと思います。
主演女優賞;「The Queen」のHelen Mirrenが最有力です。
監督賞:「United 93」のPaul Greengrassが有力ですが、政治色を嫌えば「The Departed」のMartin Scorseseに転がり込むでしょう。
脚本賞:「The Queen」「Little Miss Sunshine」の戦いか?
脚色賞:「Thank You For Smoking」「The Departed」の戦いか?
撮影賞:「Children of Men」か、「Pan's Labyrinth」でしょう?
音響効果賞:「Children of Men」が有力かと思います。
美術賞:「Pan's Labyrinth」か「Marie Antoinette」でしょう。
長編アニメ賞:「Happy Feet」に決まりです。
長編ドキュメンタリー賞:「An Inconvenient Truth」が獲るか?
外国語映画賞:「Pan's Labyrinth」が最有力です。

 助演その他に関しては、情報不足でよく分かりません。視覚効果賞は「Children of Men(トゥモロー・ワールド)」が有力だと思いますが……。
ただ、ファンタジー作品の「Pan's Labyrinth」が評論家にも好評なのが驚きです。これは期待大ですね。