MAY 2006
Diary

5月14日 「大磯」

 しばらく行っていないので、久しぶりに大磯のアスカ蘭に会いに行きました。アスカ蘭といえば、その昔日本版「スターログ」などに海外コミックを紹介していた、海外コミック評論家の草分け的存在です。米国サンディエゴのコミック・コンベンションにも第1回から参加している日本で唯一人の名誉会員でもあります。私や多くの漫画家達が海外コミックに注目するようになったのも、彼の影響が大きいと言えます。実際私がジョフ・ダロウ君と知り合ったのも彼を通じてでしたし、ヨーロッパのコミックに精通している貴田奈津子さん(プチ・ルーレの奥さん)も彼に紹介してもらいました。
 
 そんなわけで、彼の家に行くととんでもないモノが家の中にゴロゴロしています。おおっと、それは「宮崎駿—メビウス」展のリトグラフではないか!一昨年の秋から去年の春までパリの貨幣博物館で開かれた展覧会のポスターに使われた絵です。パーティーに参加した人に配られたそうですが、なんといっても二人の直筆サインが入っているのが凄いです。ダロウ君はこれを2枚持っているそうなので、シカゴへ行って、残りの1枚をなんとかせしめたいと思っています。(冗談です) 
 
 お昼にご馳走になった鰻重が美味しかったので訊いてみたら、老舗鰻屋「國よしの」から独立した板前さんの店からの出前だそうです。値段もリーズナブルだそうで、こんな店が近くにあったら有り難いですね。
 
 その後、造形作家・井村隆さんのカラクリンが展示されている「ととや」へ行きました。ここは沖縄料理でも有名で、店内に展示されている手作り工芸品の他に、食通の間で話題の「石垣島ラー油」もこのお店で買えます。更に、夕方には車で真鶴まで出かけて、アスカ蘭の友達のお店で海鮮料理を食べました。