OCTOBER 2005
Diary

10月7日「橋を渡って」
 
 昨日からの雨が上がったので、ふいに多摩川を渡ってみようという気になりました。先月手に入れた電動アシスト自転車の実力を、今日こそ試してみたいと思ったのです。バッテリーを満タンにして走り出すと、電動モーターが力強く車体を後押しします。快調に坂を上り、あっと言う間に第一の丘を越えました。ここまではいつもの散歩コースですが、これから先は未知の領域に入ります。
 
 いつも車で通る道は歩道が狭くて、ほとんど車専用道路になっています。仕方なしに別のルートを探すことにしました。しかし、問題は急な坂道のある第2の丘と、行く手を阻む線路です。車で行く時は車専用の陸橋があるので線路を渡るのも簡単ですが、自転車で渡るとなると、通れる踏切が地図には全く載っていません。一体これはどういう事なのでしょう?
 
 不審に思って地図をよくよく調べてみると、第2の丘を大きく迂回する道があることが判りました。どうやらこれが旧道で、丘を越える道は自動車専用に作られたバイパスのようです。道理で付近に踏切がないはずですが、それにしてもこの地域の人はどうやって線路を渡っているのか不思議でなりません。もしかして、地図にも載っていない秘密のトンネルでもあるのでしょうか?いつかその謎を解いてみたいものです。
 
 新しく発見した道を走ってみると、丘を迂回するだけあって急な坂道もなく、かなり楽賃である事が判りました。ただ、この道もかなり自動車の往来が激しいようで、走っている側を車がビュンビュン追い越して行きます。危険なので歩道を走ってみますが、それもなかなか思うように進めません。車を運転していた時には気が付きませんでしたが、日本の道路は歩行者や自転車にどうも優しくないようです。急に歩道が無くなったり、電信柱が歩道を塞ぐように立っていたり…、ホントに何とかして欲しいものです。
 
 そんなこんなで悪戦苦闘していると、程なく前方に橋が見えてきました。おおっ、意外と近いじゃないか。なんと言っても第2の丘を越えなくて済んだのが大きいのでしょう。思った程時間も掛からず多摩川を渡ってしまいました。この調子なら、世田谷の病院へも軽く自転車で行けるでしょう。もしかしたら、自動車で行くのと時間的に変わらないかも知れません。今度挑戦してみましょう。