AUGUST 2005
Diary

   8月19日 「しかし?」
 
 夕方からのニュースは「ホリエモン」で溢れかえっていましたが、どうも名前の隣にある「ライブドア社長」の文字が気になって仕方ありません。NHKでさえ、本人の写真と一緒に載せているのです。本人の紹介ですから仕方ないのですが、これって会社の宣伝になりますよね。マスコミ各社が、国営放送さえも取り上げるのですから、ハッキリ言ってもの凄い広告効果です。
 
 思い起こしてみれば、プロ野球界問題の時もフジテレビ買収の時もマスコミの話題になりましたが、結局球団を立ち上げることは出来ませんでしたし、フジテレビも買収出来ませんでした。でも、大々的に会社と自分の名を広め、お金も沢山せしめることには成功しました。
 
 いつも話題にはなるのですが、実質的に何をしたかと言えば、実は何もしていないのです。そのつど理想論はぶち上げるのですが、具体的にどうするかという事になると今一つハッキリしません。いつも付け焼き刃のような稚拙な具体策を提示する度に、果たして本当にやる気があるのか、どうも疑わしく思ってしまいます。
 
 ですから今回の出馬も、実は当選する気なんて更々無いんじゃないかと勘ぐってしまうワケです。別に落選しようが、選挙費用(これって経費になるのでしょうか?)など企業の広告費に比べれば(個人的なポケットマネーに比べても)微々たるものです。莫大な宣伝効果もあるし、自民党に貸しも出来るし、良いこと尽くめ。いや、むしろ当選すると公人になるので逆に困ってしまうくらいです。
 
 …なんて、ちょっと意地悪な見方ですが、もちろん真意は判りません。ただマスコミの過熱ぶりを見ると、天の邪鬼の私としては茶々を入れたくなってしまうのです。まあ、若者が政治に関心を持つきっかけになれば良いとは思いますが。たとえ幻想でも…