JULY 2005
Diary

   7月30日 「火星の氷と第十番惑星!」

 大変です!ヨーロッパの火星探査機が火星のクレータの中に巨大な(水の)氷塊を発見しました。NASAの探査機の調査では大昔に水があったであろうぐらいしか分からなかったのに、今も水が残っている証拠が見つかるとは驚きです。これが事実なら、火星には少なくとも微生物が生息している可能性が出てきました。
 
 ということで驚いていたら、今度はNASAが第十番惑星を発見したことを発表しました。第十番惑星と言ったら、太陽を挟んで地球と反対側に同じ公転軌道を廻る、もう一つの地球があるなんていうSFを思い出します。

 今でも本気でそんな惑星があることを信じて、聖書の大洪水の原因をにそこに求める人々がいますが、そういうことは実際には有り得ません。何故なら、楕円の公転軌道を廻る速度は絶えず変化しているので、両惑星がいつも太陽の正反対の位置にあることはないし、もしそんな惑星が存在するなら、必ず惑星の重力の影響が様々な形で観測されるはずだからです。それに大体、惑星は衛星や他の惑星の重力で公転軌道が微妙に変化していますから、随時軌道修正しなければ、ピッタリ同じ公転軌道上を廻ることさえ難しいのです。
 
 今回発見された(らしい)第十番惑星は冥王星の外側を廻っていて、冥王星よりも大きいそうです。その存在が公認されたら、果たしてどんな名前でよばれるのでしょうか?「冥王Pluto」(=ハデス)よりも闇の世界にいるのですから、「ヘカテHekate」なんてことになるのでしょうか?個人的には「カオス」とか「ヤズム」とか命名したいところですね。