1月11日 「G9+1」
 
 今日は昼から麹町の歯医者に出かけ、その後久しぶりに秋葉原に寄ってみました。驚いたことに、駅の構内が見違えるように綺麗になっています。これを見ても秋葉原ITセンター計画が着々と進んでいることが分かります。でも、秋葉原の活気の源はオタク文化ですから、綺麗な建物なんて何だか似つかわしくない気がします。ゴチャゴチャした、あのいかがわしさが秋葉原の良さなので、綺麗に整頓された秋葉原にオタク・パワーが宿るのかは甚だ疑問に思うわけです。
 
 さて、その後京橋に出かけて、アスク・アートスペース キムラで開かれる「古川タク・シンプルシアター展ー気分は紙フィルム」に行きました。本日はオープニングとあって、夕方からささやかなパーティーが開かれています。今回はパラパラ・アニメ風のショートアニメが多数展示されています。実に単純なショートアニメではありますが、カクカクした動きが愛らしく、見ていてなんとも微笑ましく感じます。
 
 アニメといえばセルアニメや3Dが主流ですが、たまにはこういうアニメの原点に触れるのも良いものです。アカデミー短編アニメ賞を受賞した「岸辺のふたり」のように、単純でも全てに勝る大傑作もあるわけですから、こういうショートアニメを努々侮ってはいけませんね。
 
  本日はオープニング・パーティーとあって、更に創作アニメ集団「G9+1」による出来たてホヤホヤのアニメ「東京FANTASY」が特別上映されました。鈴木伸一氏、ひこねのりお氏など日本を代表する10人の創作アニメ作家達が八木節のメロディーに合わせて連作した短編アニメですが、各作家の個性が上手く活かされていて、こちらもなかなか面白い作品でした。

 会場で日本出版社の矢崎さんに会ったので、パーティーの後そのまま矢崎宅に行って夕飯をご馳走になりました。いつもいつも有り難うございます。