1月9日 「ウェスタン」 テストプレイをしていたら、ある所で詰まってしまった。う〜〜ん、先に進めない。何故だ?何故だ?分からないぞ〜っ!う〜ん、考えれば考えるほど、頭がヒート・アップしてしまう!そうだ。こういう時は娯楽映画でも観て頭をリラックスさせよう。娯楽映画と言えば屈託のない西部劇が一番。 というわけで、その名の通り「ウェスタン」を観る。セルジオ・レオーネ監督の集大成と呼び声の高いこの作品。冒頭からいきなりジャック・イーラムとウッディ・ストロードが登場して、西部劇ファンなら思わず歓喜の声を上げたくなるような素晴らしいシーンから始まる。いやホント、西部劇史上屈指の名場面でワクワクします。 なにしろヘンリー・フォンダ、ジェースン・ロバーツ、チャールズ・ブロンソン、クラウディア・カルディナーレという豪華キャストだ。当然これからどんどん面白くなると思いきや、な、なんと一番ワクワクしたのはこの冒頭シーンだけ。後はどんどん盛り下がって行く一方とは、どういう事だレオーネ!?西部のガンマンの終焉を描いた作品が、まるでマカロニ・ウェスタン自体の終焉を観るかのようだった。やっぱりマカロニ・ウェスタンに大物スターは似合わない。あのままジャック・イーラム達に主役をはらせれば、傑作西部劇になったのではないかと惜しまれて仕方ない。 そこで趣向を変えて、次は「ワイルド・アパッチ」を観る。鬼才ロバート・アルドリッチの西部劇問題作だ。アルドリッチと言えば「特攻大作戦」のような痛快戦争アクションを撮るかと思えば、「攻撃」や「合衆国最後の日」のような問題作も撮る。「飛べ!フェニックス」「北国の帝王」「ロンゲストヤード」のような男臭い映画ばかり撮るのかと思いきや、「何がジェーンに起こったか?」「ふるえて眠れ」のような女性サスペンスや「カリフォルニア・ドールズ」のような熱血女性映画も撮る。どうにも捉え所がない監督だが、好きな作品が多い事でもただ者ではない。芸術に媚び諂うでもなく、大衆に迎合するでもない。言わば「気骨」溢れる職人監督なのだろう。 そのアルドリッチが撮った「ワイルド・アパッチ」だ。主演がバート・ランカスターだからと言って「ヴェラクルス」のような痛快西部劇を想像してはいけない。居留地から脱走した残虐非道なインディアン達を執拗に追いつめる捜索者の物語だが、見終わって、爽快感とはほど遠いやりきれなさが残ってしまう。そこには70年代の悩めるアメリカが抱えていた、ベトナム問題が暗い影を落としているようにも見える。白人とアパッチ族のどちらに荷担するでもなく、歴史の暗部を告発するでもない。アルドリッチはただひたすら淡々と描写するだけだ。だが、それがかえって骨太の西部劇を感じさせる。アルドリッチはやっぱりただ者ではない。 で、例のテストプレイで詰まった箇所だが、単なるバグだったようだ。これでホッと一安心…って、安心しちゃいけないけれど。 |