11月23日「ハリー・ポッターとマイノリティ・リポート」
 
 今日は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の公開初日。しかも「マイノリティ・リポート」の先行レイトショーまである。これは当然両方観なければいけない。例によって和田慎二さんが福田クンの車で我が家にやって来て、私も加わり3人で新百合ヶ丘のワーナー・マイカル・シネマズに向かう。さあ今日の映画は合わせて6時間の長丁場だ!
 
 「ハリー・ポッターと秘密の部屋」は前作を更にパワーアップし、中弛みする暇もない程見せ場たっぷりなので、3時間近い上映時間もアッという間に過ぎてしまうくらいの楽しい作品に仕上がっている。しかし、さすがに原作を読んでいないと、誰が誰やら、何がどうなっているのかなんて事が、とっても判り辛いんじゃないかと思う。それに、クリス・コロンバスの演出は、今一つ盛り上げに欠ける様な気がしてならない。まぁ児童映画として捕らえるなら、このぐらいに押さえておいた方が良いのかも知れないけれど…。
 
 とは言え、相変わらずハーマイオニーが可愛く、昔の少女漫画の主人公がそのまんま実体化したみたいな錯覚に捕らわれる。そして今回特にお気に入りなのが(以下自主規制)
空飛ぶ車!この車が実に健気で良いんだなぁ。ハリー達が危険になると、何処からともなくやって来て、ハリー達を助け出すと一人(一台)トコトコ去って行く。まるでスーパージェッターの流星号みたいな車だ。是非とも最後にもう一度フォローが欲しかったなぁ。
 
 それともう一つ。スタッフ・ロールの後に面白い物が観られるので、最後まで席を立たないように!
 
 「マイノリティ・リポート」は以前、韓国帰りの飛行機の中で観たことがあったが、実は前半で寝てしまった。何しろ小さい液晶画面でこの緻密な映像を見せられたら、目が疲れて仕方ないじゃないか!というわけで、ようやく大画面でしっかり最後まで観る事が出来た。
 
 いやぁ〜っ、久しぶりにスピルバーグの演出にシビレさせてもらいました!お話としても、映像としても、演出としても、大変良く出来た立派な作品だと思う。話の骨格は、昔から「大時計」(リメイク版では「追いつめられて」)やヒッチコックの作品等でお馴染みの逃亡者パターンなのだが、これにフィリップ・K・ディックの世界とスピルバーグの演出が加わって、なんともしっかりしたSF娯楽映画が出来上がっている。
 
 特に(以下自主規制)
ムーン・リバーの曲が流れる辺りの演出は、思わず背筋がゾクゾクする程素晴らしい。スピルバーグってやっぱり大した映画監督だったんだなぁと再確認させられた。それにしてもマックス・フォン・シドーの演技は相変わらず素晴らしい。来年こそは、もういい加減にアカデミー助演男優賞を与えて欲しいものだと思う。