6月15日

 最近どうも寝不足が続く。寝不足は血圧にモロに響くので気を付けなければいけない。何故寝不足気味なのかというと、次の仕事の準備に追われているからなのだが、これがなかなか進まない。入院のブランクがあったせいか、どうも仕事の調子が出ない。いや、やっぱりワールドカップ観ているせいじゃないの?サッカーは野球と違って、45分間画面から目を離せないのが困るんだよね。45分間動体視力を試されれているみたいで、ハーフタイムにはもうすっかりヘトヘトになってしまうからなぁ。これじゃ血圧に良くないので、サッカー観戦は少し自粛することにしよう。

 それにしても今回の日韓共催FIFAワールドカップでは今まであり得ないような光景が観られて、とっても興味深いなぁ。日韓両国がお互いの国を素直に讃える光景はもちろんのこと、日本の若者たちが皆こぞって「日の丸」を掲げ「君が代」を熱唱する姿を観るにつけ、これがちょっと前までは国旗を焼き国歌を拒絶していた同じ国なのかとビックリしてしまう。

 もっともサッカーは「平和な戦争」と呼ばれる程国と国がぶつかるスポーツだから、人々が国家主義に傾くのは無理からない事なのだろう。良いか悪いかは別として、国の強制でなく、若者たちが自発的にナショナリズムに目覚めたことは凄いことだ。うがった見方をすれば、こんなところにも様々な国がサッカーを国技として掲げている理由があるのかも知れない。

 考えてみれば、若者たちをナショナリズムに目覚めさせるだけでなく、賭け事にも目覚めさせちゃうし、なんだかサッカーって凄いね。…とここまで書いておいて、日本のサポーターたちは外国選手も応援していることを思い出した。まぁナショナリズムだろうが国歌だろうが、結局みんなそれで楽しんでいるだけなのね。

 国の枠にとらわれず、良いものはどこの国のものでも素直に受け入れる。これが元来の日本の国民性じゃないか。「国際化」ということが叫ばれてきたけれど、このワールドカップに関わる日本サポーターたちを見れば、これこそが「国際化」の姿じゃないかと思える。なにも外国語がしゃべれることが「国際化」ではない。大事なのは人と人との関わり合いだ。言語はその道具でしかないからね。

 ところで万が一日本チームがイングランドやイタリアと対決するようなことになったら、日本のサポーターはどっちを応援するのだろうか?そりゃ日本だろうね。やっぱり。